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プロでも描いているのかどうか見抜けない工芸画、けっこうある

絵そのものの鑑定には相当の経験と知識が必要です。とりあえず粕を見る。共箱かどうか、ですね。共箱だからって信用はできないけど、題が合ってて作者の箱書があれば、ひとまず安心です。つぎが軸頭です。これが象牙かどうか……。象牙ならこれだけで二万あります。それに良い軸にはだいたい象牙が使ってある。
・作者以外の箱書だと半分
箱書には作者以外の人が書いたというのがあります。たとえば菱川春草の箱書を横山大観か書いていたりするわけです。これでも良いわけですが、作者自筆じゃないと半分になります。
・下手なのはあさって見てる
良い絵ってのはね、たとえば人間が描いてあるとき、どこの角度から見ても目が生きてる。下手なのは。あさって見てます。印刷などの工芸かどうか見分けるのもむずかしい。工芸ってこと俗に太巻、二重箱と言う俗に太巻、二重箱と言われる。良い軸の条件ということだ。良いものは良い箱に入ってるということだろう。太巻というのは軸に芯のようなものが入っていて絵のところがスレない仕掛けにできているもの。じっさい巻くと太くなる。二重箱というのは言葉どおり内箱と外箱のふたつがある。桐の内箱を飴色の漆で塗った外箱に納めているタイプだ。二重箱じゃなければだめということではないが、象牙の軸頭と同じで二重箱に入っているものならまずまずと考えて良いだろう。になると描いてないわけですよね。相当のキャリアのある鑑定家でもまちがえる。描いてる描いてないがわからない。武者小路みたいにたくさん描いてると、いよいよわからない。