役所においては、仕事の量をより分配するため、また地位を誇示するために部下を増やしたがり、増えた部下に与えるために何やかやと理由をつけて仕事を増やす。増えた仕事のためにまた人を増やし、増えた人のために仕事を増やし……と、際限もなく膨れ上がっていく。この理論をパーキンソン法則という。この法則の正しさは、3年か5年も役所と付き合ってみればすぐにわかる。人はどんどん増え、その分だけ、以前は必要なかった仕事を増やしている。許認可ひとつをとっても何やかやと必要である理屈をつけては、申請者から、必要でもない提出占矧の提出を命じる。もちろんその分、自分の仕事も増える。それで当人は充実感を噛みしめるというわけだが、一般から見たら滑稽でしかない。しかし役所ばかりを笑えない。これは。般企業でも十分起こり得る現象だから必要という錯覚のもとに余剰人員は増え、人件費は増大して経営は危機に陥る。仕事も増えるから社員たちの熱意が裏えることはないが、やらなければやらなくてもすむ仕事をしているわけだから、次第に懐疑的になる。自己の仕事の価値を理解できる有能な者ほどそうなってくる。このような組織にしてはいけない。役所のような組織になったら発展期から停滞期を越え、もはや衰退期に入ったと思ったほうがよい。皮肉でもなんでもなく、これは事実である。
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