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韓国における異文化間教育研究

人間は生まれたときから、まわりの環境との相互作用のなかで生きていく社会的な存在である。現在、韓国では、国際化、開放化、世界化ということばで、国を越えた世界のいろいろな人との結びつきが強調されている。韓国の異文化問教育分野では、1990年代に入り、乳幼児教育現場でも、「多文化教育」あるいは「反偏見教育」「国際理解教育」「他民族教育」「平和教育」「世界理解教育」という用語を用い、多様化された文化で積極的に子どもたちが生きられるような教育に努めている。異文化間教育は単に民族と人種に関するものにとどまらず、性、障害、あるいは社会的地位に対する偏見または固定観念に関わる教育である。乳幼児教育期における異文化間教育はとくに重要である。それは、乳幼児期に形成された、自分とは異なる他の国、人種、性、障害者、社会的地位の人々に対する偏見が、子どもの発達と社会化によくない影響を及ぼすことが予測されるからである。従来韓国は単一民族といわれてきた。しかし、教育人的資源部は、2007年度から、単一民族を強調するよりは多文化、多人種を受け入れるような教育内容に改正する予定である(教育資源部「教育ニュース」2006年5月刊)。2005年現在、韓国に住んでいる外国人の数は48万5477人で、アジア諸国をはじめ世界のいろいろな国の人との国際結婚が増えている。国際結婚のうち、韓国人男性と外国人女性との婚姻数は3万1180件で、外国人妻の内訳をみると中国がもっとも多く、次いでベトナム、日本の順となっている。また、韓国人女性と外国人男性の婚姻数でも、外国人夫の内訳は、中国がもっとも多く、次いで日本、アメリカの順となっている。国際結婚の増加により、国際結婚の夫婦間に生まれる子どもたちの教育問題が浮上しており、このような多文化化の状況がますます進行することが予想される。ソル・ドンフン、バク・キョンテ、リ・ランジュウ(2004)の研究によると、国際結婚の夫婦の間に生まれた子どもたちのうち、幼稚園や保育園に通っている子どもはわずか14.3%であり、養育費用が高いこと、とくに、塾などに通わせる私的負担の教育費の高いことが、養育問題としてあげられている。さらに、子どもがまわりの子どもたちからいじめられるという指摘もあり、いじめを経験した国際児(国際結婚の夫婦間に生まれた子ども)の割合は17.6%にのぼる。このような事実からも、自分と異なる点などを受容できる多様な価値観を幼い頃から育むことが重要で、今後ますます異文化間教育の必要性が高まることが予測される。

[参考サイトのご紹介]
保育士になるには
http://www.seitoku.jp/kttcsu/