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よりしなやかな香りを求めて

一九九三年「モンタナ」が日本で紹介されたとき、そのボトルの優美さに驚かされました。シンプルとは、こんなにもしなやかでエレガントであるということに、です。アメリカの現代アーティスト、ブランクーシの作品から、その香水ボトルのデザインが生まれたと、たしか五、六年前来日の折に彼自身が語ってくれました。さらに感動したことは、香水のスプレー部分が露骨に見えないことでした。とかく香水ボトルのボディの部分はデザインにこりがちなのですが、スプレーを隠すかのようにつけるキャップ部分は、やはりキャップでしかないのです。

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もちろんキャップにも美しいデザインが施され、花や王冠のようなモチーフがつけられていますが、ボディの部分とI体となっていません。どうしても、キャップとボディが切りはなされている感じがしてならないのです。その点で、「モンタナ」や、それに続く「モンタナーパルファンデル」などは、本体とキャップに境目がなく、オブジェのよう。曲線を見事にいかしたモンタナの香水は、彼自身の服作りのコンセプトどおりの、しなやかで官能的な香りであることはいうまでもありません。