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早婚をアイデンティティーとする生き方

早婚、でき婚する女性に多くみられるのは、自分と子どもとの一体化、そして母という役割にアイデンティティーをおいていることである。「○○ちゃんのママ」と自分を紹介し、夫を「パパ」と呼ぶことでそれは明らかである。女性は成長の過程で女らしくあれ、と無意識の要求と期待を親や仲問同志や社会から受けて育つものだ。その中で女性が自分にあった生き方(アイデンティティー)をみつけ、親や社会との摩擦を生じながら、そのバランスをとり自分の居場所を作っていくことが女性の成熟といえる。それは困難な道のりで、しかも自分を無意識に縛る数々の鎖(女のイは勉強しなくたって、女の子はカワイくなくっちゃなど)を一つひとつ断ち切っていかなければならないこともある。しかし最終的に自分の納得のいく生き方を探すことが、人生の満足皮につながっていくのである。自分のアイデンティティーを確立する以前に早婚をアイデンティティーとして、生きていくことは、なんだかとてもあやうい感じがしてならない。少子化時代、早婚で子どもを育てる生き方は、社会からは大歓迎を受けるだろうが、そして今は、本人も「○○ちゃんのママ」として満足かもしれないが、「大丈夫かなあ」と思ってしまうのである。ただし誤解してはならないのは、専業主婦や早婚が危険ということではない。それらが自ら選びとった選択肢であるなら何ら闘題は生じない。問題なのは成長過程の中ですりこまれた「結婚・出産は女のアイデンティティー」とする生き方の枠をそのまま自分にあてはめてしまい、ステレオタイプの生き方の選択肢を知らずしらずとってしまうことにある。自らの生き方はさきに述べたとおり、すりこまれた枠を一度はずし、再統合することによって可能になることはカウンセリングの経験を通して明らかなのである。自ら選びとった生き方をすれば困難やストレス状況とむきあい、それをのりこえていけるものだが、押しつけられた生き方(いい子、いい妻、いい母を演じるような)を続けると、ストレスフルな状況をのり切れず様々な症状の引き金となる。

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